2013年9月8日日曜日

「手塚治虫、牛乳コント、PTA」子どものため? どう考える過激な表現(2) 週刊ニュース深読み

出演 
佐々木輝美(国際基督教大学教授)
江川達也(漫画家)
江川紹子(ジャーナリスト)
カンニング竹山
RIKACO


小野アナ 結構昔はテレビでも裸の女の人が出てきたりしましたよね。

カンニング竹山 やってましたね。バラエティーでも、ドラマなんかでもそういうシーンありましたよね。

小野アナ 何を見せるべきでっていうのは、もう長い間大人たちのテーマでもありました。
 きょうは、その歴史をひもとくところからスタートしたいと思います。

徳永アナ おはようございます。
 歴史をほじくり返してみました。構図はなんにも変わってないっていうことが見えてまいりました。おさらいからいきましょうか。
 今月の大きなニュースがこれですね、松江市の教育委員会が市内の小中学校で見ないようにと要請していたのが分かったのが、この『はだしのゲン』でした。理由として松江市教育委員会が挙げたのが、この二つでした。残酷であること、性的な描写があること。首を切られる描写や女性が乱暴されるシーンが出てくるというものでした。しかし、批判を受けて今週になって、これを撤回しました。
 ただ、構図が変わっていないというのは、大人の中には常に新しい表現が出るたびにチェックを入れようという人がいます。理由はこの2文字、青少年の健全な”教育”のためというもの。
 しかし、何も変わっていないのはこちらも同じ。「駄目よ」と言われたら見たくなる子ども。
 ひもといていくと、こんなことから始まります。戦後間もないころ、手塚治虫さんが書いた『拳銃天使』(講談社1949年)という漫画で少年漫画史上初のキスシーンがありました。この1コマが大変な物議を醸し、大変破廉恥だと抗議文が殺到しました。新聞にも破廉恥どうするという特集が組まれ、大論争になったんです。

カンニング竹山 ええー。

小野アナ そんな時代もあったんですねえ。

徳永アナ 古くはこうです。
 これからいろんな事例をお見せしますが、あなたは賛成か反対か、お茶の間でもお考えください。
 次に問題になったのが私たちです。

小野アナ テレビ。

徳永アナ これです。竹山さんの前で説明するのも申し訳ないんですが。

カンニング竹山 いえいえ。

徳永アナ 私も見ていました。かつては牛乳コントって(牛乳を)何杯も飲まされて吹き出すシーンもあったし、ハリセンはもう常とうですよね。

カンニング竹山 はい。

徳永アナ ただ、ここと常に向き合ってきたのがPTAですね。過度な悪ふざけ、食べ物を粗末にするなどの理由で抗議を寄せていた。今でも毎年のようにPTAが子どもに見せたくない番組というのを選んで・・・。

カンニング竹山 ああ、ありますね。ランキング出てますね。

徳永アナ ですよね。というのが、この時代です。



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