国谷裕子 お伝えしているように若年女性の間での貧困。
貧困に陥る女性たちを支える公的な仕組みが乏しい中で、非常に皮肉な現実が生まれています.
風俗店の求人広告です
「寮あり」
「食事あり」
「託児所完備」
「シングルマザー歓迎」
今、貧困状態に置かれた女性のサポートをうたい文句にする
風俗店が増えています
(報告 村石多佳子 報道局記者)
一体何が起きているのか
交渉の末、東京近郊のある風俗店が取材に応じました
この店には200人余の女性が在籍しています
客が支払った料金のうち4割が店に入る仕組みです
ここ数年、生活の苦しい10代、20代の女性やシングルマザーが
特に目立ってきているといいます
店では子どもを預ける託児所と提携し、その費用を負担
風俗店の中には託児所を自前で運営しているところもあるといいます
事務所の近くにある寮
自分で家を借りることができない女性たちのために
去年、新たに設けたといいます
風俗店経営者
「多いときだと満室で入れない、空き待ちのときもある」
-身寄りがない人という人が多いのか?
「いても頼れないっていう人が多いです.家庭が崩壊しているっていうケースも多いんで」
この店で半年前から働いている21歳のはなさん
1歳8カ月の娘を育てるシングルマザーです
はなさんがここに来たのは
出産直後から働かざるをえなかったためでした
一般的に生後すぐの乳児を預かってくれる保育所はほとんどありません
はなさんには自前で託児所を利用する余裕もありませんでした
「保育園とかもちゃんとした仕事をしてからじゃないと入れないってなって、(ここは)じゃあ私がめっちゃ頑張ったら託児所代全部出るなと思って。
それで保育園に通わせるよりいいのかもって思って。」
仕事の前には店が提携する託児所に娘を預けます
週5日、昼から夕方6時まで働いて月の収入は30万円
稼いだお金の大半は
子どもの将来のために貯金しています
「25になったら潮時かなみたいな。親にもあんまり言えないじゃないですか。だからちゃんと言える仕事がいいな」
困窮して行き場を失っていた女性たち
給料の一部を店に積み立ててもらっている女性も多くいました
「家族のような友達のような。
たぶん人間がひとりっきりでどんなにお金を持ってても生きてけないと思うんで。」
「最初ここ入ったときはずーっと泣いてて、でもなんかここのスタッフの人たちが相談に乗ってくれたりとかで」
この日も店には小学生の子どもを育てる
30代のシングルマザーが面接に訪れていました
この女性は20代のころに一度
生活のために風俗店で働いた経験がありますが
その後は別の仕事に就いていました
去年体調を崩して働けなくなり生活保護を申請しましたが
生活状況を調べるのに時間がかかると言われ断念しました
女性は再び風俗の仕事に頼るしかなかったといいます
「市役所にいくら通っても、申請するまで2カ月かかるよ,3カ月かかるよって。
待ってるわけにはいかないじゃないですか.
だったらもう自分で働こうって決めて。気持ちだけですね。」
私たちがこの店を取材したのは7日間
この間に新たに働き始めた若い女性は15人に上りました
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