大塚さん じゃあちょっと聞いてみたいんだけれども、ユキちゃんがそのときできなかったけれども今やりたいこととか、そういうのがあるかなあってちょっと聞いてみて。
ユキさん フワフワのズボンもらったのはく。
大塚さん じゃあちょっとそこでお着替えする?
ユキさん うん。
小学生のユキちゃんに下着をはくよう勧めます
大塚さん じゃあその小学生のユキちゃんどうなってる?
ユキさん カボチャパンツをはいています。
大塚さん あ、本当。
ユキさん パンツはけたからそれでいい。
大塚さん ねえ、よくはけたねえ。
ユキさん うん。
大塚さん そうだ、そうだ。じゃあ、ちょっとみんなのその感じと一緒に目を動かしていこうかね。いいかな、はい、いきますね。
パンツをはいて安心している状態を思い浮かべながら
目を動かすよう、小学生のユキちゃんに指示します
大塚さん 今何があるかな?
ユキさん うーん。今は、また喫茶店。
大塚さん うん、うん、うん。
ユキさん トイレは閉まってる。
大塚さん うん。
ユキさん いるのは私。
大塚さん うん。いるのは(現在の)ユキさんなのね?
ユキさん うん。一瞬無敵モードだった。
大塚さん よし! じゃあ、それと一緒にいくよ。(手を左右に動かして目を動かすよう指示)
どんなふうにでも変えられるし、どんなふうにも対応できるよね、無敵モード。
解離によって生まれた人物ではなく
現在のユキさん自身が
喫茶店でいたずらされた場面を思い出していました
ユキさん 喫茶店の記憶は、なんか、なぜか軽くなったのが不思議。そうか、そうか。ちっちゃいユキちゃんで記憶が出てたんだけど、いきなし自分が行けたというか、見えたというか。から、あの一瞬の無敵モードがすごくよかった。
大塚さん あー。大人のユキさんの視点でその場面を見れたってことだね。
ユキさん そう。初めての気がする。
大塚さん ああ、そっかあ。
別の人物に委ねていた恐怖の記憶を
ユキさんは現在の自分自身で受け止められるようになっていました
ユキさん ちっちゃいときの自分だと、ただ嫌だった記憶の中にとどまってるんですけど、大人の自分だと嫌だって拒否できるとか、無敵な気分でいれるので。ちゃんと意思表示ができる自分でいられるなというところがおっきな違いかな(笑)
最新の研究によると
幼いころのトラウマが原因で
体や心の不調に苦しむ人の割合は
10人に1人にまで達するといわれています
自分の力だけでは癒やすことが難しく
その後の人生に大きな悪影響を及ぼす心の傷、トラウマ
その治療を安心して受けられる社会をつくることが
今、求められています
(終わり)
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