メインコメンテーター
石原良純(俳優・気象予報士)
司会
堀潤(ジャーナリスト)
春香クリスティーン(タレント)
レギュラー論客
北野誠(タレント)
細川昌彦(中部大学教授)
ゲスト
小沢一郎(「生活の党」代表・衆議院議員)
ジェームズ・シムズ(米国人ジャーナリスト)
周来友(中国人ジャーナリスト)
金慶珠(東海大学准教授)
上杉隆(政治アナリスト)
やくみつる(漫画家)
春香 続いての噂、こちらです。
日本メディアのレベルは韓国よりも低い?
春香 金さん、これどういうことですか。
金 答える前に、日本のメディアの一番の問題点は、中国と韓国を何かにつけてバッシングする傾向にあるということなんですが(笑)
堀 (笑)
北野 よく言うよ! よく言うよ!
石原 それはきょうの話題じゃないから(笑)
北野 ・・・長なるよ!
金 私、これまで結構日本の・・・。
北野 いやいや、それはよく言うよやわ、本当に。
金 批判してきましたが、実は国際的NGOで、国境なき医師団というのがあるんですね。
春香 はい。
金 で、そこが毎年、各国の報道の自由度というのを調査してます。
で、今までのところ2010年の数字を見ると・・・。(フリップを出す2010年日本11位、韓国42位)
春香 日本のほうがずっと高いですね。
石原 小沢さん、どうですか、これを見て。日本のメディアと韓国のメディア。
小沢 自由度っつっても日本は全てのことについて、建前は自由なんです。
石原 うん。
小沢 だけど、実際は自由じゃないと。
石原 はあ。
小沢 そこが問題だって言うのが。
金 まさにおっしゃる通り。
それに比べると、韓国は司法ですとか、検察、あるいは国家情報院というところの力が強い。
ところが、この順位に大きな変化が起きたんですね。
これ、今年2013年の数字なんですが、何と・・・ジャジャン。(日本53位、韓国50位)
春香 あれ?
小沢 (笑)
金 日本が大きく下がって53位です。
石原 ええー!?
金 ここで特徴的なのは、急激に下がってるっていうことなんですが。
春香 何でこんなに急に下がったんですか。
金 最大の原因は、やっぱり大震災の原発事故。それから一連の汚染水の状況。
これをめぐる報道が集団的に規制されていて、今まさに小沢先生がおっしゃったように、建前では自由だし、建前では全部情報公開しているんだけれども、これを微妙に、官とメディアが一体となって、ほとんど触れないと・・・。
石原 これは堀さん、震災報道といえば一つ・・・。
堀 そうですね、私自身も大きなメディアにいて、そのジレンマに相当悩んで・・・。
石原 NHKを飛び出すきっかけに・・・。
堀 飛び出したわけなんですけれども、やはりパニックを起こしてはいけないとか、日本の場合だと原発を動かさないことによる経済損失も考慮しなければいけないとか、いろんなことを・・・。
北野 それは、堀さんは自分が伝えたかった報道が、こういう事実があるっていうことを、直属の上司に「こういうことやりたい」って言ったときに却下されるわけ?
堀 いや、もちろん。
北野 あからさまに却下される?
堀 もちろん。「うちの番組では時間が足りないから今度に回そう」とか言って、その今度っていうのはなかなか機会が訪れなかったりとかするので、僕は自分が取材したものを、ま、まさに今、小沢さんではないですけど、インターネットを使って出せる、ツイッターがあったので、それで自分たちでだしていくと。
で、僕が一番埋めたかったのは、一般の皆さんが感じている疑問や先行している1次情報と、いろんなフィルターをかけて合議制に基づいて出すニュースの現場とでは、あまりにも情報の格差、開きが出ている。それはかえって疑心暗鬼を生んでいる。その疑心暗鬼を埋めるのは、やはりメディアの役割でしょうということ。
やく 今回、安倍さんが五輪招致で言ったコントロール発言なんてのは、それに対して割に、ま、ちょっと時間を置いてからだけれども、マスコミは反応し始めたですよね。
堀 あれも東京電力のほうで直後に会見を行って「いや、あそこまでは」っていうのが・・・。
シムズ 「制御できてない」って言ってますからね。
堀 ある種、みんなの合意が得られたので、思い切ってみんなで出すという。
やく なるほど。
上杉 「初耳です」って言ったんですね、東京電力は。
堀 足並みをそろえると出しやすい。
そうじゃないパターンで出すときには、相当担当者も、いつ自分が首を切られるか分からない、リスクを背負わなければいけないとガチガチになってやるので。
ま、勇者のような記者がいれば「いや、それでも出す」ってなるんですけど、そうじゃない場合には出ないですね。
石原 これはジェームズさん。
シムズ 原発報道が起こる前の科学技術の部とか、新聞とか、テレビ局にあるかどうか分からないんですけど、そういう部がちゃんとあったのに、なぜそういう問題を追求しなかったのか、非常に疑問なんですよね。
いくつかの視点で、時点で、やっぱりこういう問題があるとか、津波対策が足りないとか、あるいは原子炉がもし地震があった場合にどういう損傷を受けるとか、そういうとこいくつかあったんですよね。
当時私も現場に行ったんですけど、はっきり言うと、大半の記者は何言ってるか分からなかったんじゃない。シーベルトとか、ベクレルとか、圧力容器とか・・・。
石原 そうですね、そこから始まりますよね。
シムズ そういう問題があって、報道が最初のころ、ちゃんとできてなかったと思うんですよ。
堀 やっぱ海外と違うのは、日本のマスコミの環境って、大学の就職活動の延長上にメディアがあるんですよね。
で、諸外国のメディア、いろんな専門分野を渡り歩いてキャリアアップしながら、現場の記者、キャスターをやったりするじゃないですか。
シムズ いや、大体たたき上げなんですよね。例えば地方紙、通信紙から始めて、それでどんどん上がってきて、そして・・・。
堀 他の会社へは行けるわけですよね。
シムズ そうですね。
堀 日本の場合は1社ですからね。
シムズ それで最終的に大手新聞、ニューヨーク・タイムズとか、ウォール・ストリート・ジャーナルとか。やっぱりそこまで行きたいんですよね。だから、その精神・・・。
金 小沢さんにちょっとお伺いしたいのは・・・。
小沢 はい。
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