メインコメンテーター
石原良純(俳優・気象予報士)
司会
堀潤(ジャーナリスト)
春香クリスティーン(タレント)
レギュラー論客
北野誠(タレント)
細川昌彦(中部大学教授)
ゲスト
小沢一郎(「生活の党」代表・衆議院議員)
ジェームズ・シムズ(米国人ジャーナリスト)
周来友(中国人ジャーナリスト)
金慶珠(東海大学准教授)
上杉隆(政治アナリスト)
やくみつる(漫画家)
石原 まずは一連の事件が終了しまして、今のご心境からお伺いしたいと思います。
小沢 これは私自身の問題であるんですけど、本質的には私個人のことではないわけで、やっぱり、こういうやり方は、後進国の独裁国家みたいなところならば、敵を倒すために手段を選ばず、国家権力を使って相手をつぶすということ、間々あることですけれども、民心国家ではまずあり得ないことだったと思うんですね。
要するに、検察の、やりゃあなんか出るに違いない、とにかくあいつをつぶすんだという、官僚というか旧体制といいますか、でもって、国家権力を乱用して私の捜査を始めたという。
しかも、総選挙の半年前ですよね。そして、政権がもしかして交代するかもしれないといわれていた時期に、検察が国家権力を持って、野党の代表党首を捜査の対象にしてつぶしにかかるということは、本当に深刻な、日本の国として、社会として、在り方として、深刻な問題だと思いまして。
僕自身ばかりのこと言いますと矮小化されてしまうので、僕はあまり個人的には言わないんですけれども、そういう、非常に民主主義国家なのか、果たして日本はという問題だと私は思っています。
堀 その辺り、この後じっくりご本人からもお伺いしたいし、皆さんで、いろいろ意見も交わしていきたいと思うんですが、まずはいろんな出来事がありましたので、今回小沢さんをめぐる様々な事件について、分かりやすく解説をしていきましょう。相澤さん。
相澤 はい。
2006年から民主党の代表を務めていた小沢さん。衆院選も近づき、民主党が政権を取れば小沢総理誕生かとも言われていたんですが、西松建設事件で秘書が逮捕されます。
秘書が起訴された(2009年3月)翌日の大手全国紙の社説は「小沢代表は身を引くべきだ」「続投してもイバラの道だ」。
そして、小沢さんは代表を辞任します。(2009年5月)
その後、民主党は政権を奪取するのですが、今度は陸山会事件で元秘書が逮捕され(2010年1月)、小沢さんも強制起訴されます(2011年1月)。このときの新聞は「政治的なけじめをつけるときだ」「まず離党してけじめを」。
結局無罪の判決が出るんですが(2012年11月)、このときは「秘書任せゆえの無罪」「政治による金をめぐる不信はいつまで続くのか」と、あくまで小沢さんに対して厳しい論調でした。
が、その後、無罪が確定した翌日、大手全国紙には、小沢さん関連の社説は見られませんでした。
石原 まず、小沢さんは検察、官僚の国家権力の乱用だって言いました。その一方でメディアは、このような報道態勢をとってきたわけなんですが、その辺のことについてはどういう思いで見られていましたか。
小沢 うん。結局日本は依然として官僚支配の国、社会なんですね。
石原 はい。
小沢 ですから、メディアも検察の言うとおり報道する。すなわち、官僚の言うとおりすると。メディアでさえそういうふうになっていると。
石原 それはどうして。メディアは官僚体質に組み込まれている?
小沢 もし、メディアの独自の取材で違った事実を報道したりすると、今後一切情報を与えない、取材拒否みたいな、外されちゃうと。検察だけではない、他の官庁でもそうだと思いますが、検察ではそれが特に、出入り禁止というのがひどいと言っておりますね。
石原 僕ら、新聞社っていうのは取材してきて、だから特ダネとか出て、新たなニュースが伝わる、そういう役目を担ってると思ってるんですが、違うんですか。
小沢 いや、そう思います。
それで、以前は多少であっても、自分で裏を取る、取材をしますよね。ところが、最近の気者の諸君の報道見てますと、それがほとんどないですね。全部相談して、こういうことだよねっておんなじような記事で、ワンパターンで自分たちのペースで書くというのは。
ちょっとね、もう少し自分自身で真実を確かめる努力をしないと、報道機関としての責任は果たせないんじゃないかと思いますよね。
やく この二つのやり玉に挙がっている件は、一方的な検察の出してる情報のみで、独自取材は見られなかった?
小沢 ないと思いますよ。
独自取材しても、結局西松建設事件ていうのは、後で検察はこれはないことにしてと、そういうふうに変更しちゃったですよね。何もなかった、正当な普通な献金だったわけです。
それで、今度は虚偽記載というところに目をつけて。虚偽記載も、何か悪いことをしたことを隠すために嘘の報告したというなら分かりますよ。けど、なんにもないんですね。
それで、ただ事実関係の解釈として、報告の時期がずれたというだけで、これは従来からずっと、そして今日も、それは修正報告として良しとされている程度の問題なんですよ。
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