2013年10月11日金曜日
(9)「加害者への憎しみから」 あさイチ いじめ 誰が子どもを守れるのか
中谷文彦アナ ここまでいじめられた子をどう守るかということを見てきたんですが、次はそのいじめている子こそ早期に対応していくことが大切だということを考えて活動する人を取材しました。
大分県 佐伯市
大分県に住む大沢秀明さん(NPO理事)です
いじめに取り組むNPOを立ち上げ
被害者だけでなく
自分の子がいじめをしているという親の相談を受けています
大沢秀明さん(電話相談の様子)
「人に迷惑をかけたらいけないとか、人を尊ぶとか、そこのところの教育をしっかりするように・・・」
これまで教育委員会などにも出向き
いじめを行った子どもの指導などを訴えて来ました
(福岡県教育委員会2006年10月の映像)
大沢秀明さん
「徹底して教師たちに守るようにしてほしいです。よろしくお願いします。」
妻の園子さんとこの活動を続けてきた大沢さん
きっかけは17年前
当時中学3年生だった息子の秀猛くんが
学校でのいじめを苦にして自ら命を絶ったのです
ひょうきんで明るく、
友達も多かったという秀猛くん
小学校ではクラスの人気者でした
大沢秀明さん(アルバムを見ながら)
「これは小学校のときなんですよね。みんなでオランダ村に旅行に行ったとき。」
秀猛くんの幼いころからの写真を
たいせつにつづったアルバム
しかし、中学入学以降の写真はありません
大沢秀明さん
「秀猛が処分をしたんでしょうね。
つらい思い出ばっかりだったから、やっぱりそれを葬り去りたかったんでしょうね。」
秀猛くんのいじめは中学に入ってすぐ始まりました
同級生から毎日暴力を受け
度々家からお金を持ち出すよう脅されていました
秀猛くんがなくなってから数日後
大沢さんは
いじめの中心になっていた少年を
街で偶然見かけます
大沢秀明さん
「私は車だったんですけれど、相手は自転車で
思わず運転しながら、その子のほうにハンドルがどうしてもグーッといくんですね。
で、いって5、6メートルぐらいになったときにハッと気が付いて
慌ててハンドル戻したんですけれども。
うちの息子が痛めつけられた。(いじめた)子どもが憎い。
それがやっぱり心の底からあったんでしょうね。」
秀猛くんが亡くなっておよそ1カ月
大沢さんのもとをいじめていた少年の母親が訪ねて来ました
複雑な思いで対面する大沢さんに
母親は絞り出すように打ち明けました
大沢秀明さん
「もし、いじめや恐喝のことを(母親に)教えてくれてたら
私は命をかけて止めましたって言うんですよね。
その顔見たらほんとに真剣なんです。
やっぱり私にしてみたら言い訳じゃないかと多少の邪推はありましたけれど、
お母さんの顔を目と目で、こんな近くで見ていたら本当に真剣なんです。
ほんとにあのとき学校が教えてくれていたら私たちは子どもを止めることができました。
子どもを教育することもできましたと。」
この出来事をきっかけに
加害者への憎しみでいっぱいだった大沢さんの心が
少しずつ変わっていきました
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