メインコメンテーター
石原良純(俳優・気象予報士)
司会
堀潤(ジャーナリスト)
春香クリスティーン(タレント)
レギュラー論客
北野誠(タレント)
細川昌彦(中部大学教授)
ゲスト
小沢一郎(「生活の党」代表・衆議院議員)
ジェームズ・シムズ(米国人ジャーナリスト)
周来友(中国人ジャーナリスト)
金慶珠(東海大学准教授)
上杉隆(政治アナリスト)
やくみつる(漫画家)
春香 さて、政治家とメディアの関係について、ここ名古屋にも何かを一言訴えたい政治家さんがいました。
VTR
2009年、名古屋市長戦
大胆な変革案を打ち出し、圧勝した河村たかしを
ある新聞はこう表現した
黒船襲来
その後、次々に展開される河村劇場は常に注目を集め、
テレビや新聞紙面を賑わせてきた
しかし、最近その雲行きが怪しい
市長率いる地域政党、減税日本の所属議員による度重なる不祥事
ある市議は当て逃げ事件を起こし、その理由を・・・
「おっちょこちょいだったってことだ」
こう言って立ち去った
一連の不祥事でメディアとの溝が深まっているのだ
「不祥事って俺の不祥事じゃにゃあで、言っとくけど。
泣けてくる。酒飲まにゃやっとれんのだ」
河村市長が今メディアに思うことは
「名古屋の革命は何を目指したかと。
本当の民主主義を目指しとったんじゃあにゃあかと。
素晴らしいじゃにゃあかと。
減税もあり、地域委員会もありと、
そういうことの深堀りがありゃへんもん」
「ほうだら、スキャンダルばっかりやっとるわけだわ。
そりゃいかんわな、これ。
ええとこもやってもらわにゃいかん」
記者「主義主張するメディアってないですか」
「全然ないですよ。
こういう世の中つくらなかんっていうて」
市長が望むメディア改革はできるのか
きょうも夜は更けていくのであった・・・
石原 小沢さんは河村市長とも親しい?
小沢 昔からよく知ってますけれども、しかし、そんなに話したりしているわけではありません。
石原 今の「主義主張があるメディアがない」っていう話?
小沢 あ、その部分は賛成です。
石原 うん。
小沢 欧米の話しちゃいかんですけど、それぞれ、新聞でもテレビでも、わが社としてはこういう考えだっていうことをきちっと出していますよね。
石原 日本人はメディアっていうのは無色透明であれっていう・・・。
小沢 っていう感覚でいるんですね(笑)
石原 どうですか。
やく でも、朝日と産経であれぐらい言ってることが違うし、むしろ出過ぎなぐらい主義主張が見えるような気もするんですが。
小沢 いやあー。僕は、あれ主義主張とは思わないですけどね。
シムズ あれ、政局に加担してるとこありますよね。
小沢 うん。
堀 ま、日本のメディアは政局ばかりを伝えるという・・・。
石原 いや、この主義主張っていうのは、メディアに必要なのか、必要じゃないのかってこと自体を・・・。
金 必要だけれども、主義主張をするための十分な報道をしているかっていうところは必要条件ですから、必ずしもそうとは言えないですね。
堀 海外はどうですか。
金 海外の話に行く前に、小沢さんに興味があって質問させていただきたいんですが、先ほど上杉さんも言ったように、メディアにいろんな政治家が積極的に関与して、小泉さんのときには飯島参謀を使ったと。今の安倍さんもまめな記者会見をしていると。
で、小沢さんはどちらかというと古いタイプの政治家で、あまり関与してこなかったと申し上げたんですが、いつからか方向転換をされて、ある日突然ネットというメディアに非常に頻繁にご出演されるようになったというイメージがあります。ニコニコ動画もそうでしたし。
小沢さんがあえてマスコミという、新聞やテレビではなく、ネットメディアに関与していったきっかけや思いってどういうものだったんでしょう。
小沢 あのー、その最大の理由は、言ったことをそのまま全部伝えてくれるということ。
北野 それは普段、自分が出られた普通の報道番組を見ていて都合の悪いところだけ編集されて、ここだけ俺は切り取られて放送されてるなっていう思いはやっぱりあるんですか。
小沢 かなりあります。
北野 あー。
小沢 はい。それともう一つ、ネットの場合はすぐ返ってくるじゃないですか。
北野 はい、はい。反応が、書き込みがありますからね。
小沢 それがとてもいいと思います(笑)
金 ただ、一方でネットの限界というか、特定の人たちだけ見るとか・・・。
小沢 そうです、そうです。
金 そういった点にも・・・。
小沢 それは強く感じました(笑) 特に選挙してると・・・。
周 結構ニコニコ動画されてるんだけれども、なんかちょっと合わないと僕思います。
金 (笑)
周 強面の顔をずっとやっていけば、また人気出ると思います。
北野 あんた、さっきから見た目しか言うてないですよ。
周 そうです。だって、見た目一番分かりやすいだから。
堀 ジェームズさん。海外の政治家の皆さんは、どうメディアを活用して、メディアと政治の在り方は?
シムズ ですけど、なんて言うのかな。アメリカのメディアが鏡っていわれてるのも、なんか誤解だと思いますね。
石原 主義主張は持つべきなんですか。
シムズ ですから、主義主張はね、編集と論説、エディトリアルページは別々っていうことがやっぱり大切なんですよね。
だけど、最近はアメリカのマスコミでも、それが混在してるっていうことがあるんですよね。
例えばフォックステレビとか、結構Right-wingのほうに向いていることもありますし・・・。
石原 右翼?
シムズ まあ右翼までいかないですけども、結構保守系。あるいはティーパーティーとか、そこに傾いて。世論を誘導してるってことはやっぱり問題だと思うんですよね。
それは、なんかニューズ番組って言ってるんですけれども、ただの・・・。
上杉 ショー?
シムズ まあ、Right-wingの・・・。
上杉 発表の場。
シムズ 発表の場ですね。
上杉 ただ、僕も海外メディアにいた経験から言うと、確かに右、左あるんです。ニューヨーク・タイムズはリベラル。フォックスはおっしゃるように右。
ところが、彼らはそれをきちんと方向を示すんです、自分で。私たちは今回の大統領選挙こちらを支持しますと打ち出して、みんなフォックスは右なんだなと了解して読むんです。
日本は公正中立、客観報道と嘘をつきながら産経と朝日が違う報道するから混乱するんです。
石原 それはやくさん・・・。
やく 確かに、そんなに明確に「今回、わが紙は彼を支持する」とは言いませんよね。
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