2013年10月11日金曜日
(5)「いじめ探偵」 あさイチ いじめ 誰が子どもを守れるのか
ここは都内にあります雑居ビルです
いじめにあった親子が最後の救いを求めてやってくるのが
こちらの探偵事務所です
探偵社の代表を務める阿部泰尚さんです
阿部さんの事務所では
9年前、いじめの依頼を解決したことをきっかけに
いじめ調査を業務内容に加えるようになりました
以来、メールや電話でのいじめ相談が
年間500件近く寄せられています
相談者の多くは
いじめを受けた子どもの保護者ですが
子ども本人や担任の教師の場合もあります
相談内容
「娘は担任の先生に一度助けを求めたそうですが、卒業まで我慢してくれというようなことを言われた。」
メールや電話での相談は無料
大半は自分たちで解決するよう伝えるといいます
しかし中には一刻を争うケースや
犯罪性の高いものもあります
そうした学校や親では対応が難しいと判断されるケースは
業務として調査を行います
阿部泰尚さん はっきり言うと、いじめってひとくくりにしていますが、一つ一つのものは犯罪と見てもいいかもしれないものなんですね。もはや子どもの問題というか、自分たちが経験し、見てきたいじめと(同じだと)判断したらいけない。
では、探偵はどのようにいじめを解決するのでしょうか
まず、いじめられているこの親から直接話を聞き取ります
このとき、調査方法などについても
原則、本人を交え十分に話し合います
多くの場合、いじめを立証するために
カメラやマイクを持たせやり取りを記録します
このとき「◯◯くん、顔を殴らないでよ」など
録音だけで状況が分かるように
相手の名前やされていることを口にするよう指導も行います
阿部さんたちが尾行していじめの現場を押さえ
撮影することもあります
集めた証拠を依頼者に渡して業務終了
その後、依頼者が
学校や相手の親と交渉します
調査を行ってみて
深刻ないじめが発覚するケースもあります
女子高校生のAさん
これまでなんのトラブルも犯していない
ごく普通の少女でした
ある日、母親は深刻な表情でパソコンに向かっていたAさんを不審に思い
検索履歴を調べました
調べていたのは
「生理が来ない」「性病」など
母親にとって衝撃的な言葉ばかりでした
娘は悪い男にだまされているのに違いない
母親は阿部さんの事務所に駆け込みます
調査を開始した阿部さん
Aさんを尾行し真相を突き止めます
Aさんをホテルに入る直前に保護し事情を聞くと
意外な事実が分かりました
実はAさんは同級生に裸の写真を撮られ
それをネタに脅されていたのです
後日、阿部さんは同級生にも事実を確認しました
再現
「援交を強要していますよね?」
「私がそんなことするはずないじゃないですか」
阿部さんは、自分がAさんの親に頼まれた探偵であることを明かし
写真を返すよう求めました
「調べはついているんだから。その写真返してくれる?」
「いいよ、別に」
また、学校の中で行われるいじめに対しては
最新のカメラやマイクで証拠を集めます
阿部泰尚さん 最近だと、こういう。
中谷文彦アナ 筆箱ですか。
阿部泰尚さん 筆入れの中に(カメラを)入れるという。
中谷文彦アナ え? どこ?
筆箱を開けても分からないように
表地と裏地の間に忍ばせます
小型ながら
映像と音声の両方を記録できるといいます
中谷文彦アナ ちょっとこれ、子どもにそこまでやらせるのは危険じゃないかなっていう。
阿部泰尚さん じゃあどうやったら解決できるんですかっていう部分がまずありますよね。
いじめという事実をその子が死なない限り調べない。いじめている子のほうは「絶対にいじめてない」と言い張るし、周りの子も証言してくれない、そうなったときに証拠をとるしかないところまで追い詰められている状態なんですね。
取材中にも相談の電話が飛び込んできました
誰かに子どもを救ってほしい
そう願う現実がここにあります
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