2013年9月10日火曜日

「判断能力のない子どもが育つ」子どものため?どう考える過激な表現(12)週刊ニュース深読み

出演 
佐々木輝美(国際基督教大学教授)
江川達也(漫画家)
江川紹子(ジャーナリスト)
カンニング竹山
RIKACO


小野アナ 確かに、テレビをご覧の方からもツイッターでいろいろご意見来てまして、子どもからと思われるものが来ています。「大人たちは都合のいいように私たち子どもから何でも取り上げる。もう、おかしい!」(笑)

(一同笑い)

江川達也 すごい賛成、賛成。

カンニング竹山 何を取り上げられたと思ってるんでしょうね。

江川達也 やっぱり、興味ある漫画とか、いろんなもの・・・。

小野アナ やっぱり見たいっていう子どもはいるってことですかね。

RIKACO まあ、そうですね。だから、それに対しては悪いことではないし、表現の自由という意味では、やっぱり表現の自由がないと才能のある人たちは育っていかないし。もう本当に芸術家の作品を見るとびっくりするような作品があって、それをどの角度からどうやって理解するのっていうことを・・・私やっぱりね、家庭でのコミュニケーションがすごく大事だと思うの。

カンニング竹山 うん。だと思います。

江川達也 ま、学校でもそうですよね。

カンニング竹山 なんか聞いてると、表現は確かに今のほうがより深くなってるのは確かなんですけど、今も昔も、結局子供が見ちゃいけないものは見ちゃいけなくて、そこに親という存在がいて、各家庭で怒られる家もあれば、怒られない家もある、で、自分がどうするか。さっき江川(紹子)さんがおっしゃったように、友達んち借りに行って、それを自分ちの親に見つかって怒られたりとか、そうやって成長してくもんだと思うんですよね。
 だから、社会的に「これ駄目」「あれ駄目」って言っちゃうと、全然判断能力がない子どもがそのまま育っちゃうんじゃないかって。

RIKACO うん。

カンニング竹山 結局は親だろうっていうのありますけどね。

小野アナ 「全てを規制するのもどうかと思いますが」っていうご意見も来てまして「ただ、残酷なシーンを見続けると、徐々に感覚がまひしてくるのではないかという点に懸念があります」。

RIKACO うん。

小野アナ 親がなかなか得意じゃない、インターネットとか、こういうもの(タブレット端末)ですね・・・。

江川達也、江川紹子 はい、はい。

小野アナ こういうもので子どもが見ているのをどうやって止めるんだっていうご指摘もあります。

江川達也 止めようがないですよ。

RIKACO 止めようがないよね。

江川達也 結局、日本の法律で規制したとしても、海外から全く法律で規制されない形で入ってきてるから、もはや止めることは不可能なんで、どう見るかっていうことを教えたほうがいいんですよ。

佐々木 うん。

小野アナ 絶対にこれだけ早めてほしいっていうものはないんですか、私たち生きてる社会の中で。例えば・・・。

RIKACO いや、たーくさんあるよー。言い出したらきりがないけど。

小野アナ レイプされて女性が喜ぶような漫画を子どもに見せたくないなーっていう親の考えは当然だと思います。

江川達也 でも、子どももばかじゃないんで、そういうものに興味のない子は見ないですよ、それは。

RIKACO たまたま興味がなくても見ちゃったときに・・・。

江川達也 そういうときは、もう見るのやめると思いますよ。

RIKACO でもね、私はそれについてやっぱり、子どもと話し合うことっていうのがすごく大事。

江川達也 そうそう、それが大事です。うん。

RIKACO 私は2人の息子がいますけども、今の社会で、そういう情報ばっかりで耳ダンボになって、本当に彼らが恋愛をしたときに、すごく誰かを好きになって、気持ちがときめいて、キスをしたいとか、それも自然な行動じゃない。

カンニング竹山 普通のことですよね。

RIKACO それで、どんどん大人になっていけば、子どもをつくるとか、愛の結晶だったりとか、そういうことの意味、本当の意味を、子どもと親がその大切さを話し合って。

江川紹子 うん。

RIKACO だから耳ダンボにならないように、どうしたらいいかっていうことを自分が直接子どもに教えないと駄目なんですよ。

佐々木 うんうん。

江川達也 そうそう。あとね、いきなり過激なもの見てたらもうちょっとゆるいもの与えるとかね。

(一同笑い)

RIKACO 与えなくてもいい。与えちゃ駄目なんですよ。

江川達也 いやいや、ばらまいとくみたいな。

カンニング竹山 あえてね、あえて言うと僕らの世代、男の子はみんなそうだと思うんですけど、10代初めぐらいのときにエッチな本とか持ってたりするわけですよ。だけどそれは親に見つからないように。親に見つかるととんでもないことになるわけですよ。

RIKACO でも絶対見つかるんですよ。

カンニング竹山 見つかるんですよ。

(一同笑い)

カンニング竹山 だから、それをどっか隠したりとか、それで学ぶこともあったりするんですよ、いろいろと。

江川紹子 だから、やっぱり「お母さんはこれは嫌だ」とか、そういうのって言っていいんだと思うんですよね。

RIKACO はい。

佐々木 そうそうそう。

江川紹子 それで、それを乗り越える、どうしても欲しければいろんな工夫をしたり。ハードルっていうのは大事だと思うんですよね。

江川達也 一番困るのは、お母さんは男じゃないんで、許容量が狭いんですよね。だから男が・・・。

カンニング竹山 いや、お父さんにも怒られますよ。

(一同笑い)

江川達也 お父さんは一緒に読めばいいと思う。

小野アナ ちょっと待ってください。あの、多分ですけど、江川達也さんがすごく表現者側の立場にお立ちになってるっていうところも・・・。

江川達也 いや、でも俺お父さんとしても、それから僕、もともと数学教えてましたから教育の現場から考えても規制しちゃ駄目なんですよ。そこでやっぱり親としてどうするかっていう。うちは基本的にはそういうものはオーケーですよ。むしろ親がやり過ぎて子どもが恥ずかしいっていうぐらいですよ。



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