2014年1月28日火曜日

クローズアップ現代 あしたが見えない~深刻化するガールズ・プア~(1)「年収114万円未満」

寮・食事付き、託児所完備


今、生活支援を売りにする風俗店で働く女性が増えています



「私が働かなきゃ餓死しちゃうよっていう状況なので」




学校を卒業後、非正規の不安定な仕事にしか就けない女性が増加し続けています


今、働く世代の単身女性の3分の1が年収114万円未満


中でも深刻化しているといわれるのが

10代、20代の貧困です



三つの仕事を掛け持ちする19歳の女性です

「本当に時給安くて、すっごい働いた気がしても、やっと(月)10万いったりとか」



通信制高校で学ぶ19歳の女性

生活費や学費を稼ぐために早朝から仕事を続けています

「今の生活からは脱出して・・・理想はないですね」



若い女性たちの貧困

その深刻化する実態に迫ります



国谷裕子 こんばんは。クローズアップ現代です.
 若い女性や定収入の問題は,男性と比べると見えにくく、問題視されにくいといわれています。「自立した生活を送れていなくてもいずれ結婚し、家庭に入っていく」と、社会も、そして本人も思いがちであるという傾向がまだまだ強いのがその背景です.
 しかし、非正規雇用の増加、未婚、晩婚化に伴い、若年女性の貧困の問題が深刻化しています.従来から多かったシングルマザーの貧困。それに加えて結婚していない若い女性にも、この貧困の問題が広がっていまして、持続可能な生活に向けた自立支援が緊急の課題になってきています.
 国は年収114万円未満を貧困と位置づけています.働く世代で一人暮らしをしている女性について調査を行いました.すると3分の1が貧困状態にあるということが分かったのです.結果を基に算出してみると、実に110万人を越えることが分かりました.
 女性の活用が国の成長戦略の中核に位置づけられている中で、本来なら国の将来を担う世代として育成の対象となるべき女性たち。貧困に直面している深刻な現状から、まずはご覧ください。




さいたま市に暮らす鷲見千寿枝さん、19歳です


朝5時半に向かったのは、

アルバイト先のコンビニエンスストア


通信制高校で学ぶ鷲見さんは,

学費を稼ぐために時給の高い早朝と夜、

週平均15時間働いています


月収は5万円程度だといいます


母子家庭で4人兄弟の鷲見さん

パートで働く母親は持病を抱えているため

収入が不安定な生活を送ってきました


「余ったら貯金してっていう繰り返し。」


生活費を親に頼れないため

高校生になってからは食費は自分で負担

1日分を数百円に抑えています


さらにアルバイト代から1万円を家計に入れています


 「ご飯はカップラーメンだったり、あとはパンとかそういうの買ってどうにかしてます」


安定した職を得て今の生活から抜け出したい


鷲見さんは保育士になるため

春から夜間の専門学校に通うことにしました



専門学校の入学金は

5万円で済むコースを選びました


しかし月々の授業料は毎月8万円かかります


そのうち5万円は奨学金で支払う予定ですが

卒業後に返済しなければなりません


-どういうふうに暮らしてみたい?
「理想はないですね、基本。
でも,まあ今の生活からは脱出して。朝9時ぐらいとかお昼までとか、お昼から夕方までバイトして、夕方普通に家帰ってっていう感じが,今、一番理想ですかね。」


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