2013年11月3日日曜日

壇蜜 サワコの朝(5)「気になる人」




阿川佐和子 今後、例えば結婚するとか・・・今、好きな人とかお付き合いしている人とか?

壇蜜 ああ~。やはり気になる人っていろんなお仕事をさせていただく上で出てきますね。

阿川佐和子 ええ、ええ。

壇蜜 で、よせばいいのに気になってる時点で口説いてくるんですよ。

阿川佐和子 来られちゃ困るの?

壇蜜 自分から行く。
 こうやって「きょうはありがとう」って握手してくれたときに、自分の名刺に電話番号を書いた紙切れをこうやってグッて押し付けて。そういうふうにされたんですよ。

阿川佐和子 されたの?

壇蜜 「きょうはありがとね」って言われて、で、ここに挟まってたんです。

阿川佐和子 うれしいじゃない。

壇蜜 ああ~、自分でやったのにな~と思って、こうやって返して出てっちゃった。

阿川佐和子 終わっちゃうの? それで。壇蜜の中では。

壇蜜 自分から行きたいんです(笑)

阿川佐和子 もう~。謙虚なんだかわがままなんだか分かんない人だね、ほんとに。好かれりゃ御の字じゃないですか。

壇蜜 好かれれば御の字なんですけど、狙った獲物はちゃんと自分で・・・。

阿川佐和子 自分で捕まえたいの?

壇蜜 かごに入ってこないでほしいんです。

阿川佐和子 あははっ! あっそうなんだ。

壇蜜 はい(笑)

阿川佐和子 そこは狩猟系なんだ。

壇蜜 はい。どちらかというと追っていきたい。

阿川佐和子 はい、はい、はい。いろんなことが分かってきたような、分からないような。



阿川佐和子 では、最後に今、壇蜜さんの心に元気を与えてくれる一曲を教えていただきたいんですが。

壇蜜 はい。クインシー・ジョーンズの『愛のコリーダ』。

阿川佐和子 ほほほっ。これはどこで?

壇蜜 これはですね、自分で洋楽というものを意識し始めて・・・。

阿川佐和子 うん。お祖母ちゃまの影響で。

壇蜜 はい。カーペンターズ以外で耳に入ってきた曲で・・・。

阿川佐和子 いいなっと思った。

壇蜜 はい。で、この曲もまた和訳をすると、どこか誰かに依存して居場所を探してるような姿が自分に重なるようで。

阿川佐和子 へえ~。
 でも、それもじゃあ随分長い期間お好きなんですね、『愛のコリーダ』も。

壇蜜 はい。『愛のコリーダ』ずっと好きで、いつか自分がラジオで「好きな曲を流していいよ」と言われる日が来たら一番最初に『愛のコリーダ』をお願いしようと。

阿川佐和子 来てるでしょっていうか、この番組で来ましたけど。

壇蜜 はい、来ました(笑) なので、とても光栄です。





愛のコリーダ~





阿川佐和子 懐かしい~。

壇蜜 あの~、これ、すごい不思議だったのが、私が訳したとき、全部「私」になってるんですよ。

阿川佐和子 ああ~!

壇蜜 だから「あなたの夢が私を操るの」っていう女性目線なんですよね。

阿川佐和子 「あなたのやりたいことが私の夢でもある」と。

壇蜜 はい。

阿川佐和子 それは、もう自分に重なる?

壇蜜 恐らく居場所をその人に求めてる。それが恐らく自分の中で父性を持ってる人なんじゃないかなって感じたんでしょうね。

阿川佐和子 ふ~ん。

壇蜜 仕事をする上でも、自分がこうやっていろんな意味でいびつだということをお話できること光栄ですし、いびつなことを好きになってくださるっていう人が周りにそうやっていらっしゃることが何より今後の仕事に励みになりますし、その方々がいないとやっていけない自分もまたいるから。とても今、ここにいていいんだって思う気持ちがあります。

阿川佐和子 まあ、なんて謙虚な壇蜜さん。本当にもう、朝にぴったり!(笑)




阿川佐和子 じゃあ、最後にあの~ちょっと夜の壇蜜さんをその椅子で表現していただいて。

壇蜜 そうですね、じゃあちょっと失礼して・・・。
 あっ手が抜けない・・・。

阿川佐和子 手が、ほんとに?

壇蜜 あっ手が、手が・・・あっ、手が抜けない、うっ・・・。

阿川佐和子 大丈夫? ふふふっ。

壇蜜 すいません。

阿川佐和子 どうもおはようございました。

壇蜜 朝からおはようございました。
 土曜日ですが、お仕事の方もいらっしゃいますが、どうか道中お気をつけて。壇蜜でした。

阿川佐和子 ありがとうございました(笑)


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