再び敵が襲い掛かる中変身を試みる、主人公狂介
しかし・・・
(狂介) 俺は・・・変身することすらできなくなってしまった・・・。
追い込まれた狂介はある考えに至ります
(狂介) 違う。ノーマルじゃ助けられないなんて、誰が決めたんだ。
変身しないまま、戦いに臨むのです
ここで中途半端を認めた主人公は再び変身を遂げます
(変態仮面) 俺はある重要なことに気付いた。
(戸渡先生) 何だ?
(変態仮面) 変態であればあるほど強いなどという法則は、どこにも存在せん!
(戸渡先生) 気付いてしまったか、その事実に。
(変態仮面) だから俺は自信を持って戦う。確かにお前ほどの変態ではないがな!
変態かノーマルかというアイデンティティーを突き詰めず
今の自分を肯定することで自身を取り戻すのです
マキタ 変態であればあるほど強いんだっていうのが間違いだって言ってますよね。
千葉 そうそう。
清水 うんうんうん。
マキタ で、目からうろこが落ちるというか。その変態の上、下、レベルの程度の違いだとかっていうところから自由になったっていうことじゃない?
千葉 そう、そう。
清水 うん、うん。
マキタ 偽変態仮面が仕掛けた、独自の論理や理屈に絡め取られて、それで自分はレベルが低いんだとかっていう自己否定から解き放たれて強くなれたっていうのは象徴的だった。
千葉 うん。比べてより上、より上っていうふうに追求するんですよね。でも、そうじゃない。仮の状態のこの自分でいいっていうこと、自分は半端な変態仮面なんだっていうこと、それをそれで良しとする。だってきりがないわけでしょ、自分探しをしたって。
で、中途半端な自分を肯定するっていうことで戸渡先生との対決みたいなものから抜け出せる。半端な、仮の自分でいいってことですよね。
清水 私は、なんかその、中途半端を肯定していいのかなっていうところで止まってるかもしれないです。
マキタ 中途半端ってやっぱりネガティブな言葉としてとらえてるけど。
清水 きっと自分の概念が邪魔してるのかも、私の中で。
最近「私ってどんな人ですか?」って聞くことが多くって、周りからは「明るいよね」って言われることが多くて、で、私は明るい人なんだっていう意識を持ち始めると、明るく努めなきゃみたいな変な気が起きてきてつらくなりました。
マキタ だから思いのほか自分自身にも刃突きつけてるんじゃないのかな。
清水 うん。明るいアイデンティティーっていうのを究めたいって思ってたら競争から降りれないですよねえ。
千葉 そうですねえ。戸渡先生的な追求が偉いとは限らない。実は途中でやめたり、この程度でいいやって思うことのほうが難しいってことってあるんですよね。
清水 そうですねえ。
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