千葉 哲学っていうのは大きく言って物の見方や考え方を一変させてくれる、概念、Logosっていうものを与えてくれる、そういう学問なんですね。
きょうのロゴス
人はみな、変態である
千葉 清水さんは変態ですか?
清水 私は・・・(笑)
マキタ (笑) 千葉さん、何を単刀直入に。
清水 私はノーマルだと思ってます。
千葉 あ、そうですか。
清水 はい。
千葉 ま、いろんな変態っていうのを考えていきたいと思うんですが、ま、もちろん僕も多分変態である、で、清水さんもマキタさんも間違いなく変態。
清水 えー!
マキタ 前提としてみんな変態であると?
千葉 ええ、もうみんな、めちゃめちゃ変態です。
清水 違います。
千葉 いや、みんなめちゃめちゃ変態なんですよ。
清水 違う。マキタさんは失礼かもしれないけど、ちょっと分かるっていうか・・・。
千葉 (笑)
マキタ 何が分かるんだ、君。
清水 いや、イメージとしてですよ(笑) イメージとして変態っぽいなって・・・。
マキタ いやいやいや、イメージとしてってあなた、やめてくださいよ。
千葉 (笑) 哲学しましょうって話ですからね。
清水 でも、私はノーマルだなって思うんですよ。
千葉 受け入れがたいですか、変態って。
清水 はい。
千葉 じゃあ、そこで言葉の意味をまじめに考えてみたいと思うんです。
日本語で変態っていうと二つ意味があるんです。なんだと思いますか?
清水 二つ?
マキタ 性的な異常者。
千葉 それまず出てきますよね。別の変態、何か思いつかない?
清水 うーん?
マキタ 変わってくってこと?
千葉 おおー。すごい。
清水 変わってく?
千葉 そう。もっと具体的にないですか。
マキタ 変身してくってことですか。
千葉 そう。変身する、形が変わる、具体的には生物の用語なんです。
マキタ あー! そっかあ。
清水 え? そうなの?
マキタ うん。
千葉 イモムシがさなぎになってチョウチョになる。カタカナでいうとメタモルフォーゼってやつですね。
マキタ おお、メタモルフォーゼ。カッコいい。
清水 変態っていうんですか。
千葉 あれは変態するっていうんですよ。
清水 ええー! それ知らなかったー。
千葉 というわけでアイデンティティの問題を考えるのに、この変態っていうキーワードが使えるんじゃなかろうかと。
清水 へーえ。
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