2016年11月10日木曜日

指定可燃物とは?カンナクズの燃えやすさ【比較動画】

指定可燃物とは?

指定可燃物とは、火災が発生した場合にその拡大速やかであり又消活動著く困難であり、または消化の活動が著しく困難となる物品のこと
(危険物保安室・総務省消防庁http://www.fdma.go.jp/html/intro/form/kiken.html)


どんなものが指定可燃物か?

カンナクズ・オガクズともに指定可燃物になっている
他にどんなものが指定可燃物になっているのだろうか?

指定可燃物の具体的な品名



綿花類                   200㎏  製糸工程前の原毛 、羽
木毛及びかんなくず    400㎏  椰子の実繊維、製材中に出るかんなくず
ぼろ及び紙くず      1,000㎏  使用していな衣服、古新聞雑誌 
糸類               1,000㎏ 毛綿糸 、麻化学繊維
わら類              1,000㎏ 乾燥わら、い草
再生資源燃料      1,000㎏ 廃棄物固形化燃料(RDF等)
可燃性固体類      3,000㎏ 石油アスファル ト、クレゾー
石炭・木類          10,000㎏ 練炭、豆コ-クス
可燃性液体類          2㎥  潤滑油、自動車用グリス
木材加工品及び木くず 10 ㎥  家具類、建築廃材
合成樹脂類
発泡させたもの             20 ㎥  発泡ウレタン、スチロール断熱材
その他                       3,000㎏  ゴム タイヤ、天然合成ゴム

カンナクズとオガクズでは、設定されている数量が違う
『おがくず や木っ端は該当せず、木材加工および木くず の品名に該当する。』




この表を見るとカンナクズは綿花や羽毛よりも引火しづらく、オガクズよりも引火しやすいということだろうか
また、乾燥したわらや新聞紙よりも燃えやすいというふうに見て取れる

カンナクズは400キロ、オガクズ(木材加工品および木くず)が10立法平方メートル
木くずの水分量や細かさにもよるが、おおよそ2トン(2000キロ)ほどだろう


火おこし動画でそれぞれの燃えやすさを見る

上の表を踏まえてこちらの動画を見ると、さらに分かりやすい



アザミの綿

9:00~一度火打ち石をこすっただけで、怖いぐらいあっという間に火がつく


綿が白いので火が見えづらいが、一瞬で表面に燃え広がる


ベイスギ(米杉)

細かい繊維状になっていて、この動画ではヤシの実繊維・カンナクズに一番似た素材か

表面を削って繊維を集める

1:00~火打ち石をこすり始めて2秒ほどで火が付いたのが分かる

火を内側に入れると、苦もなく全体が勢い良く燃え上がった



枯れ草

4:15~チャコブタケを燃やす



4:40~草の中にチャコブタケを入れる

5回ほど息を吹きかけると、煙が吹き出した後、燃え上がった


腐った木

燃えやすさがオガクズに近そう

手でくずす

9:36~火打ち石をこすると5秒ほどで一部に火が付く

息を吹きかけると表面が赤くなるが、全体が燃え上がることはなくくすぶっている
その後、チャコブタケと同じように枯れ草に入れて火をおこすようだ




木の種類、乾燥具合などによって変わると思うが、繊維の細かさで火の付きやすさが変わってくるのが分かる



オガクズであってもパウダーのように細かいものなら、瞬間的に燃え上がる

たき火の中に大量のパウダー状のオガクズを投げ入れる動画

こぼれ落ちるオガクズがかなり細かい粒子に見える
0:25~一斉に投げ入れると・・・

一気に火の手が上がる

画面に収まりきらないほどの高さまで燃え上がっている
高さは7~10メートルほどあるだろうか?

1:15~手元が狂って横に燃え広がる