2013年10月11日金曜日

(11)「今起きているいじめ、自治の力」 あさイチ いじめ 誰が子どもを守れるのか



有働由美子 皆さんからもたくさんのファックス頂いてるんですけど、


「親の育て方が悪い」

「大事にしたくないから被害者側も黙ってしまうんだ」

「どんどん学校や加害者宅に殴りこみに行こう」


 この三つが多く頂いてます。
 そんな中で、


熊本県40代の方
「今、まさに息子が渦中にいます。
軽い言葉でのからかいから一気に悪化、
「いつ死ぬ?」「あいつ死に方しらんとかな」などと毎日複数から言われ続け、けがも度々。
息子だけがけがをするのを誰もおかしいと思わない状態でした。

遺書を書いていたのを見つけ、学校にも相談しました、校長にも会いました。
でも返ってくる言葉は「相手はわざとじゃないと言っている」ばかり。
いじめ側は、わざとじゃないって言えば大丈夫を合言葉に嫌がらせを続けています。

耐えかねて言い返したところで、
「お宅の息子さんも嫌なことを言っています」と学校に言われました。

顧問は途中から投げ出したのか電話にも出ない、息子のことを無視、
こちらからの質問や依頼も副顧問に丸投げという態度。
こういうこともあり、息子は部活に行けず、中途半端な状態です。

いじめの対応でやった側の更正よりも、
まずはやられた側のケアではないでしょうか。

いじめた側にはいったん罪を分からせて、相応の罰を与えてほしいです。

これをお願いしましたが
「学校は警察ではないので、やった側の気持ちに寄り添うことも必要です」とのこと。
やられた側は放置なのに・・・。」


 と頂いています。

室井佑月 それこそ文章にして学校に言ったら? 言ってないって言えないじゃない。
 それでも駄目だったら教育委員会だと思う。

有働由美子 尾木さんはどういうふうに思われますか?

尾木直樹 これはね、とんでもないですよ。
 僕も大津の調査員やりましたけど、ほんとに分からない親は分からない。で、それを強制的に分からせるようにするのに法的な権力を使うというのは重要だと思います。それとか警察ですね。
 警察がそれで動かなければ、全国いじめ相談とか、ダイヤルいっぱいやってますので、政府のほうも。そういうところ使って。
 それはかなり、僕は特殊な例だと思いますけれど、見逃しちゃ駄目です。それは毅然と対応(しないと)。やっぱり周りの気付いた人が守ってあげないと駄目です。

室井佑月 なかったことにしようとかする先生って権威に弱いから、文書にして持って行くと、この人ひょっとすると教育委員会まで持っていくかもって思わせることが必要なんだよね。

中谷文彦アナ 文章にして持っていくっていうのは教育委員会にも出せますし、効果は高いかもしれませんね。

井ノ原快彦 だからいろいろないじめがあるんでしょうけど、今回はほんとにそこまでしないといけない状態にいっているいじめに対してきょうはいろいろ話してきましたけど。
 でもそこまでいってない段階でどうしていくかっていうことも今後、課題ですよね。

尾木直樹 決め手で言えば、傍観者の子どもたちが7割、8割いるわけですよ。
 その子たちの中で気付いてる子が必ずいるんです。クラスに3人は絶対いますから。
 大津の場合にも何人もいたんです。
 だからその子たちが声を挙げて、実際に克服していける、さっき小野田先生がおっしゃったみたいな、自治の力って言いますけども、これを大事にする。
 今度の法律の中でも付帯決議の第3項に、参議院ですけども、子どもたちの自主的な力を活用するように、主体的に参加しようというのがあるの。

室井佑月 それこそ教育で、いじめられっ子1人がターゲットにされてるのをただ黙って見てるだけも、いじめに加わってるのと同じことだっていう教育をしていくことだと思う。

つるの剛士 まず家庭が基本に絶対あると思う。

井ノ原快彦 一番長くいる場所ですからね。

つるの剛士 一番大変な思いしてる、先生学校で。学校に集まってきて、そこで膿が出てくるわけじゃないですか。
 だからこうやって浮き彫りにされちゃうけど、絶対基本は家庭だよ。

中谷文彦アナ まず親がしっかり教育していくということが大事だと思います。
 ここでちょっとNHKからお知らせがあります。
 10月26日から11月4日まで『いじめに何かしてみる10日間』と名付けていじめを考えるキャンペーンを実施します。
 いじめに苦しむ人を減らす行動宣言を募集中です。皆さんからご応募いただいた宣言は、キャンペーンのホームページで紹介する予定です。また、番組の中でも紹介していく予定です。




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